コンサル業界に就職、あるいは転職をしたい方であれば、確実に選択肢の一つになるであろう、「アクセンチュア」について、実際に転職面接を受けた時の内容を覚えている限り、明記していきたいと思う。
面接官によって、あるいはその時々によって質問内容が異なるので、必ずしも以下の質問にだけ答えられるようにしておけば問題ない!ということはない。
ただ、少なくとも以下の質問は実際に私が転職面接をした時の実際の内容になるので、想定質問として構えておいて損はしないはずだ。
それでは早速だが、私の記憶が許す限り、当日のやり取りを書いていきたいと思う。
ステータスとしては書類選考通過後。グループマネージャークラスが出てきた。
なお当日はオンライン面接で実施。
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転職のきっかけについて教えてください。
いよいよ、面接がスタート。
「転職のきっかけについて教えてください。」
これは恐らく、確実に聞かれる質問だ。
わざわざ書くほどのことではないかもしれないが、「今の職場がブラックだから」とか、「今の職場だと給料が上がりづらいから」といった、「悪口」を言うのは得策ではない。
今の仕事にも満足はしているが、~の点でコンサル業界に転職をしたいと思ったため。
コンサル業界以外にも、IT業界など志望していたとしても、「コンサル業界に是が非でも行きたいのです!」というのをロジカルに伝えるほうがベターと思われる。
新卒の時は、〇〇業界、▲▲業界、✖✖業界を志望している、という伝え方をしても問題はないが、転職の場合だと、業界を絞った転職をしていると思われるに越したことはない。
ちなみに、私はこのように回答した。
「今の職場に全く不満はない。ただ、今の働き方だと専門性が身につかない。それゆえ、転職活動をするようになった」
このように回答した。
なんとも恥さらしな回答である、、、
上述のとおり、~が嫌だからというよりも、(その会社の所属する)業界に行きたい理由を明記し、だからこそ、転職したいのです!という伝え方のほうがいいように思われる。
すると、面接官からは、このように返ってきた。
専門性を身に着けたい。そこをもっと詳しく教えてください。
???
「もっと詳しく」と言われても、正直、それ以上回答のしようがない。
いきなり回答に戸惑った。
面接において、回答に時間がかかるのはNG。
頭の回転の速さも必ず見ているはずであるから、どもるのは論外だが、回答に時間がかかるのもまずい。
論理的にスパッと切り返す必要がある。
私にはそれができなかった。
相手の言い分としては、そもそもの私の転職理由が「ゼネラリストが嫌だから」というもの。ただコンサルは色々な業界に関わるため、スペシャリストではなく、「ゼネラリスト」ではないのか?と投げかけてきたのだ。
コンサルの仕事を理解できていなかった、私が悪い。
面接官は、弱みをみせた私をさらに畳み掛けるかのごとく、
「コンサルで働いている友人や先輩に話を聞きましたか?」
と聞いてきた。
面接開始直後で、もう白旗状態である。
今まででもっともチャレンジングだった仕事を教えてください。
これも定番。
「あとは挫折を教えてください」
というのが他社の転職面接であったので、「チャレンジングな仕事」および「挫折経験およびその克服方法」は自分のなかで回答を用意しておいたほうが良い。
新卒の時も、「あなたの挫折経験を教えてください」と聞かれ、正直かなり困った記憶がある。
挫折というものは基本的に、何かしらの挑戦をしないと、確実に経験することができない。
当時、いたって平凡な学生生活を送っており、日常に「挑戦」とよべる要素は一つもなかった。
当時は、適当に話をでっちあげて何とかごまかしたのだが、中途採用の場合、けっこうしんどい。
他人の経験や成果をあたかも、自分のごとく話すことができるのであれば、問題ないかもしれないが、慣れていない方がやると確実にばれる。
面接は多少、盛ってもかまわない。
某転職エージェントはこのように言っていたが、一方で別の転職エージェントは、「うそをつくと必ずばれる」とも言っていた。
二枚舌に自身があるのであれば、作り話を完璧に仕上げてから面接に挑めば良いし、もし、突っ込まれたらヤバいな・・・と思われるのであれば、在職中にチャレンジングな経験をするか、大してすごいことでなくとも、すごいように思わせる話術を磨く必要があるのかもしれない。
あなたがその部署にもたらした「新たな価値」は何ですか?
「価値・・・???」
もう勘弁してくれよ・・・というのが正直な感想だ。
逆にこっちが聞きたいくらいである。
「あなたが御社にもたらした新たな価値は何ですか?」と。
回答するべき内容としては、今の部署は~のような課題を抱えていたが、自身がもつ~の能力あるいはアイデアにより、解決することができました!
このような感じだろうか。
ただ、このようなスーパーマン的な仕事をするのは容易ではない。
というのも、本人に実力がないというのも当然あるが、その他に、
・そもそも課題を見つけることができない
・そもそもそういう働き方を求められていない
・課題を解決する以上に目の前の仕事をこなすことで精一杯
これがリアルなのではないだろうか。
ただ一つ言えることがある。
多くの人がベルトコンベア的な仕事、要は目の前の仕事を淡々とこなす働き方をしている中で、スーパーマン的な仕事、要は部署の課題を一つ解決したり、「新たな価値」を提供することができた時、確実に評価される。
私の同期でも実際にそのような働き方をして評価を得ている者がいた。
スーパーマン的働き方は、容易ではない。
ただ、もしそれをすることができるのであれば、今の職場でも評価を獲得することができるだけでなく、転職時にもネタとして準備することができるので、一つでも多く、チャレンジングな仕事を取りにいくのが大事だと思われる。
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市場価値の高い人間になる必要ってあるんですか?
面接の最中に、転職市場における自身の価値を高めたいという趣旨の話をした。
要は、他社でも活躍できる人材になりたい、ということである。
これをいうと、困ったことに面接官は、
「転職市場で活躍できる人材になる必要あるんですか?」
と聞いてきたのだ。
これは正直、数ある質問の中でもかなり困った類だ。
「ブラック企業は嫌だ」
という、ある種、自明の事実を伝えた時に、
「何でブラック企業が嫌なのですか?」
と聞かれるようなもの。
論理的思考力に長けた、ロジカル集団の一員になるためには、日ごろから、「Why?」を考える癖付けをするべきだと改めて感じた。
苦し紛れに、今は終身雇用などあり得ない時代。
一生一つの会社で働くことは考えずらい。
転職を前提とした働き方をする必要があるので、市場価値を高めたい。
このように回答をした。
もし御社がコンサルを頼むとすれば、どの分野ですか?
この質問を受けた後、まさに上の写真のごとく、頭に衝撃が走った。
なるほど、、、そうきたか。。
この質問、転職者である私が言うべき発言ではないが、かなり良くできている。
というのも、この質問を一つ投げるだけで、
・コンサルタントとしての素質
・コンサルタントしての「切り返し力(頭の回転の速さ)」
このほかに、
今の仕事をどれだけ一生懸命、やっているかが見透かされてしまうのだ。
何も考えずに、日々坦々と目の前の仕事をしている人間が、自社のどの分野にコンサルを依頼するか?など回答できるわけがない。
この質問は、おそらく候補者すべてに聞いている可能性が高い。
池上彰ではないが、まさに「いい質問ですね~。」と言いたくなるような質問。
職場でちらっと聞いたことがあるような話をしてみたものの、面接官を納得させることは残念ながらできなかった。
将来やりたい案件は何ですか?
私の頭のなかの「コンサルタント」のイメージは、色々な業界の経営戦略を考え、ともに実行まで移すというもの。
どのような案件をやりたいか?と聞かれても困ってしまう。
回答するべき内容としては、自分は~の業界に興味がある、あるいは~の業界のサポートをしたいから、~の業界に関わる案件に携わりたい!
もちろん、なぜその業界がいいのかをロジカルに伝えることは言わずもがなである。
例えば、日本の製品を世界に広げたいという想いを昔からずっと思っているので、製造業にかかわる案件あるいは、日系企業が海外に打って出る時のサポートをしたい。
このように回答すればよいのだろうか。
私はというと、すでにお気づきかもしれないが、圧倒的な準備不足により、文字通りボコボコにされていた(いわゆる圧迫面接ではない。完全に私の落ち度。)ので、回答内容をあまり覚えていない。
たしか海外で仕事をすることに強い興味があるので、海外の案件に関わりたい!といったような回答をした気がする。
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逆に何か聞きたいことはありますでしょうか?
これもド定番の質問。
逆質問は、いかに自分があなたの会社に興味があるか、あるいは自分が有能かを伝える場。
御社のHPに~と記載があったと思うのですが、ここについて教えてください。
私は、~というテーマについてこのように考えていますが、いかがでしょうか。
などなど。存分にアピールをするべきだ。
私は確実に落ちるものと確信していたので、シンプルに聞きたい内容を聞いたので、シェアさせていただく。
採用に有利になる経験やスキルはありますか?
恐らく多くの方が気になると思う。
面接官はこのように答えた。
「特にない」と。
「・・・(まじ?)」
面接官いわく、年齢は若いほうがいいとか、中堅がいいとか、特に条件はないと言っていた。
以前、別のコンサル会社の面接で、
「何かプロジェクトを回した経験はありますか?」
と聞かれたことがあるので、「プロジェクトを回す経験」は面接官が気に入る材料だとは思う。
転職を視野に入れている方は、もし機会があるのであれば、プロジェクト経験を自ら取りに行くのがいいかもしれない。
仮に転職をしなかったとしても、今の会社での評価材料にもつながると思われるので。
アクセンチュアが求める人材とは?
採用に有利になる経験やスキルは特段、ないと面接官は言う。
それなら、一体全体、どのような人を採用したいと思うのか?
私のなかで当然の疑問が芽生えたので、ぶつけてみた。
すると、面接官は初めて、
「難しい質問ですね~。」
と回答をされていた。
散々、私がやられてばっかりだったので、面接官を困らせることができ、少し有頂天になっていたのだが、それも束の間。すぐにボールが返ってきた。
「あなたが今まで仕事をされてきた中で、この人優秀だ!と思う人、一人ぐらいいますよね。そういう方を採りたいのです。」
とのこと。
私はその時、一つ確信したことがある。
面接する前から、気づけよ!と言われるかもしれないが、
「この会社には受からない」
本日はお忙しいなか、ありがとうございました。
という機械的な挨拶が終わると同時に、オンライン面接が幕を閉じた。
もし、この、「失敗談」ともいうべき、この転職実録が誰かの役に立てるのであれば、幸いである。
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